皆さんこんにちは、リウマチ医のみっちいです!
今日は、リウマチ治療の中心になる飲み薬、メトトレキサートが合わない、使えない、そんな時にリウマチの治療をどうする?って事ついて説明させて頂きます。
この動画を最後まで見ますと、メトトレキサートが使えない状況でも諦めずに、どんな薬で治療をしていったら良いのかという事が分かります。

 まず結論をお伝えさせて頂きますと、 
メトトレキサートが使えない場合、3つの方法があります。
①メトトレキサートに代わる飲み薬を選ぶ
②メトトレキサートが無くても効果の高い生物学的製剤を選ぶ
③新薬JAK阻害剤を使う
の3つになります。


この3つの方法について、それぞれ詳しく見ていこうと思います。
①メトトレキサートに代わる飲み薬を選ぶ
これを選ぶ場合は、リウマチがそこまで強くない方になります。
なぜかというと、飲み薬の中で一番リウマチにしっかり効くのがメトトレキサートになりますので、どうしても次に選ぶ飲み薬は2番手、3番手になってメトトレキサートよりは効果が落ちます。
スポーツでいえば、1軍のメトトレキサートがケガで試合に出られない代わりに、2軍の選手を試合に出すイメージでしょうか。
ただ、2軍だからといって諦めないでください。
たまに2軍の選手が1軍の試合に抜擢されてホームランを打って大活躍をすることがあります。
リウマチのお薬もそんな感じで、人によってはこの2番手のお薬がバシッと効いてリウマチが良くなる事があります。
この2軍のお薬には、妊娠中の使えるアザルフィジンやタクロリムス、昔からある日本伝統の薬リマチル、数年前にデビューしたケアラムなどがあります。
どれも効き目はゆっくりで、使い始めて1-2か月してジワジワ効果が出てきます。
まとめますと、メトトレキサートのようにみんなのリウマチが良くなるというまでの効果がないですが、そこまでリウマチが強くない方にはメトトレキサートに代わる飲み薬でホームランがでてリウマチがすっきり良くなる事があります。
大体3か月使っても効果がなければ、別の2軍の飲み薬に変えたり、次にお伝えする生物学的製剤と一緒に使ったりすることもおすすめです。

②メトトレキサートが無くても効き目がしっかりある生物学的製剤を選ぶ
新型コロナウイルス肺炎の治療で有名になったアクテムラなどが、この生物学的製剤というお薬のグループに入ります。
点滴や注射タイプのお薬になります。
なんといっても効果が早いです。
メトトレキサート以外などは数か月かけて徐々に量を増やしジワジワ効いてくるメトトレキサートに対して、最初からバシッと十分な量のお薬で治療を始められるので、効き目が早いのが特徴です。
効果が早い方だと1週間、遅くとも2-3か月で効果が出てきます。
ただ一つ落とし穴が合って、この生物学的製剤、メトトレキサート一緒に使わないと効果が落ちてしまうものが多いです。
そんな中でも、メトトレキサートを使わなくても比較的注射の効果がしっかり出てくるのが、オレンシア、アクテムラ、ケブザラになります。
また妊娠を考えていてメトトレキサートを使えない方には、エタネルセプト、シムジアという注射があります。
少なくともヒュミラ、レミケードという生物学的製剤はメトトレキサートと一緒でないと効果が弱かったりそもそも使えなかったりするので気を付けてくださいね。
まとめますと、生物学的製剤にはメトトレキサートがいないとダメなものと、1人でも十分活躍するもの、妊娠中使えるものや使えないものなどあるので、自分が使われている生物学的製剤がどんな特徴があるのかを調べたり、主治医に聞いてみると「なるほど~!」と安心にもつながって良いかと思います。

③新薬JAK阻害剤を使う
じつはここ数年、生物学的製剤に負けないかそれ以上にリウマチに効果のある飲み薬が開発されてきています。
これがJAK阻害剤というタイプのお薬になります。
ゼルヤンツ、オルミエント、スマイラフなんて薬がここに入ります。
今までの飲み薬と何が違うのかというと、今までのお薬はどちらかというと他の病気などですでに使われていて、たまたまリウマチにも効果があるのが発見されて「ラッキー♪リウマチにも使えるじゃん!」って感じでリウマチのお薬として認められていった歴史があります。
この新しい飲み薬JAK製剤というのはリウマチが起きている仕組みの一部分にJAKというものがあるのを見つけ、そこに狙いを定めて、そこを治療する為に開発されたお薬という点が違います。
イメージとしては試験でどんな問題がでるか分からずに問題集と手あたり次第問いているのが今までの飲み薬、それに対して、すでにどんな問題が出るかリウマチがどんな仕組みで起きているかを知ったうえで、それに合った勉強、治療をしているのがJAK製剤になります。
どんな問題がでるか分かっていたら、効率よく短時間の勉強でいい点数がとてますよね?JAK製剤もまさにそんな感じで、早い方だと1週間程度でリウマチが良くなってきます。
ただ値段が生物学的製剤以上に高いのがネックです。
まとめますと、メトトレキサートが使えなくても、それ以上に効果のある飲み薬JAK阻害剤というのが最近開発されましたというのが3つめになります。

まとめ
メトトレキサートが使えない場合、3つの方法
①メトトレキサートに代わる飲み薬を選ぶ
②メトトレキサートが無くても効果の高い生物学的製剤を選ぶ
③新しい飲み薬JAK阻害剤を使う
をご紹介させて頂きました。

正直、飲み薬の中心になるメトトレキサートが使えないとなると、リウマチの治療が難しくなるのは確かです。
どの薬もメトトレキサートと一緒に使うとより効果を発揮することが分かっているからです。
でも、今回紹介させて頂いたメトトレキサート以外の治療法もあり、増えてきていますので、ぜひ諦めずに主治医の先生と一緒にリウマチの寛解を目指していただけると嬉しいなと思います。

今日も最後まで見て頂いてありがとうございました。
これからもリウマチの皆さまのお役に立つ情報を分かりやすくお伝えさせて頂ければと思います。
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