皆さんこんにちは、リウマチ医みっちいです!
今日は、手や指が痛くてリウマチかも?と思った時に、
病院で検査して頂くリウマチ血液検査についてご紹介させて頂きます。

この動画を最後まで見ますと、
・リウマチの診断に使う血液検査 3点セット(リウマトイド因子、抗CCP抗体、CRP)
についてその内容と解釈についてスッキリご理解いただけます!

①リウマトイド因子
健康診断などで測られたりすることがあるので馴染みがあるかもしれません。
これは昔からある検査で、リウマチがあると出てくる悪い免疫物質と考えて頂くと良いと思います。
大体リウマチの方の7-8割の方が陽性になると言われています。
ただ、弱点が2つありまして、

1つ目が、リウマチになったばかりの早期では陽性にならない事が多くて、
5割、ひどいと2-3割しか陽性にならないとも言われています。
手指が痛くなって数か月以内の方だと、リウマチが原因でも陰性の事があるので注意が必要です。

2つ目の弱点が、逆にリウマチ以外の膠原病(リウマチの親戚の免疫の病気)、
肝臓の病気や結核、癌でも陽性になってしまう事があります。
また、正常な方でも少し陽性になってしまう事があります。
若い人で4%、ご高齢の方だと25%で陽性とも言われています。
とくにリウマチをの基準値が15なんですが、その上限の3倍未満、
15~45位の少し高い程度だとリウマチで無い方でも結構みられます。

なので、よくあるご相談が

 「健康診断でリウマチ因子が引っかかってリウマチかもと言われたけど、
まったく手や指に痛みが無いんです、リウマチですか?」 


という声を良くお聞きします。
正常の方でも陽性になってしまう可能性があることと、
あくまでリウマチの体質を診ているだけでリウマチが発症していない事もありますので、
個人的には手指に痛みや腫れが無ければ心配しないで頂いてOKかなと思います。

また、

  「去年も健康診断でリウマチ因子で引っかかって専門の先生に診てもらって問題なし、
でも今年も健康診断でリウマチ因子が引っかかって再検査になってしまいました。
痛みや腫れは全くないのに・・」 


という声もお聞きする事があります。
これも、リウマチ因子は下がるものでは無いので、
毎年健康診断を受けると毎年引っかかってしまうと思うのですが、
一度しっかり調べて問題なかったり、手指に痛みが無ければ様子を見ていただいてOKだと思います。

まとめますと、リウマチ因子は7-8割のリウマチの方で陽性になる検査になります。
でも、リウマチになったばかりの早期では陰性の事が多いこと、
また逆にリウマチ以外の病気や正常の方でも陽性になってしまう事があるので、
健康診断や人間ドックで陽性になってしまっても、これですぐリウマチだというわけではないので、
特に何の症状も無い時は心配し過ぎないでください。

②抗CCP抗体
これも、リウマチの体質が隠れているかをみる検査で、
ざっくりいうと、リウマトイド因子よりも新しくて性能がいい検査になります。
先程のリウマトイド因子が苦手であった早期の関節リウマチ患者さんでも
約8割の方が抗CCP抗体が陽性になります。
また関節リウマチではない患者さんではちゃんと9割の人が抗CCP抗体が陰性と出てきます。

あとはリウマチかどうかの診断に使えるだけでなく、
この抗CCP抗体はこれから起きるリウマチの進行の速さを予測することが出来ます。
抗CCP抗体が高い人はリウマチの進行が早い事が分かっていて、
早めにお薬を増やしたりと治療のスピードをアップする目安になります。
歯周病や、たばこの煙でこのCCP抗体が高くなってくることが分かっていて、
そこから歯周病とタバコの煙はリウマチを予防するためにも、
リウマチの治療を助けるためにも避けて頂くと良いかと思います。

③CRP
これは炎症のたんぱく質になります。
今までのリウマトイド因子と抗CCP抗体がリウマチの体質があるかを診ていたのに対して、
このCRPはリウマチが発症して関節の中で炎症が起きているかを見るのに役立ちます。
リウマチが強いとCRPも高く、治療をしてリウマチが良くなるとCRPも下がってきます。

なので、リウマチかどうかを診断する時はもちろん、
治療が始まった後も毎月検査をしてリウマチの状況が今どうなっているかをみることが出来る検査になります。

CRPは炎症のたんぱく質なので、リウマチ以外が原因でも体の中に炎症が起きると高くなります。
風邪や肺炎などの感染症でも上がりますし、ケガや癌でもあがったりします。
なので、リウマチは痛みも腫れもないのにCRPが高いとなると、
リウマチ以外の何かしら体の中で炎症が起きているので、その原因が何なのかをしっかり調べる事が大切です。

また、指や足の指など小さな関節の腫れだけだと、CRPが正常のままの事があるという事です。
なので、CRPが正常だからといっても手指や足指が腫れてリウマチが出ていることがあります。

まとめ
リウマチの診断に使う血液検査には3つあります。

①リウマチ因子と
②抗CCP抗体は

リウマチの体質があるかどうか?

③CRPは

リウマチが発症したかどうか?

をみる検査になります。
リウマチの診断は正直難しくて、この検査だけやっとけば100%OKというものは無いのですが、
手指が痛くてリウマチが心配な場合には、少なくともこの3つの血液検査をお近くの病院さまで受けて頂くと良いかと思います。

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