ベーチェット病とは?
- ・「最近とっても痛い口内炎ができるようになった」
- ・「陰部にも潰瘍ができてこすれると痛い」
- ・「膝下にボコボコしたしこりができて痛い」 などのお困りではありませんか?
ベーチェット病は欧米には少なく、日本、トルコ、中国などシルクロードの地域に多くみられシルクロード病とも言われています。 これも、免疫細胞が自分を攻撃してしまう膠原病の一つで、口内炎や陰部潰瘍など特徴的な症状がでてきます。
症状
- ・深く痛い口内炎・潰瘍
- ・思春期を過ぎたニキビ
- ・膝下のボコボコした痛いしこり
- ・陰部にも痛い潰瘍
- ・発熱
- ・視力低下、目のかすみ
- ・膝関節の痛み
- ・睾丸の腫れ
- ・熱
検査
- ・血液検査
- ・白血球、CRP
上昇 免疫細胞の自分への攻撃による炎症上昇が分かります 抗CCP抗体、抗核抗体、dsDNA抗体、ANCA:陰性 他の膠原病でないことを調べます - ・眼科検査
頻度は少ないですが、大切な目にベーチェットの影響が出ていないか検査は必要です
治療
- ・コルヒチン
ベーチェット病以外ではあまり使わない薬ですが、ベーチェット病では非常に効果的で治療の中心となります。ベーチェット病で暴れている免疫細胞の中心の、好中球によく効きます。 - ・プレドニン
効き目が早いので、コルヒチンが効いてくるまでの辛い口内炎や関節痛・熱などに対して使用します。当院では大体プレドニン10~15㎎程度で開始し、症状がよくなるのを確認して減量、コルヒチンが効いた後に中止を目指して治療しています。 - ・塗り薬、うがい薬
陰部潰瘍、口内炎・潰瘍に塗り薬やうがい薬を使います