新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。
それに対して様々な情報があり、それによってリウマチのお薬を止めてしまい、両膝が急激に腫れあがって動けなくなってしまった方がいらっしゃいました。

そんな中、2月26日にはリウマチ学会からも患者さんや医療者向けの情報提供がありました。
リウマチ学会からの情報も踏まえまして、

当院の新型コロナウイルス感染症へのリウマチ患者さんの対応ポイントは3つ、

①「リウマチが持病にある事や、リウマチのお薬を使っている事で新型コロナウイルス感染症にかかりやすいという報告はない」
②「リウマチの急激な悪化の可能性があるので、感染症状が無ければリウマチのお薬を自己判断で中止しない」
③「感染が心配な症状がでたら、ステロイドは継続、その他のお薬は1週間中止」
という事です。

③に関しまして、リウマチ学会からのお知らせで「感染症の症状がある場合は重症になる可能性もありますので、主治医の先生にご相談ください。」となっております。

個々で事情が異なるので、主治医の先生に電話などでご相談することがまず第一になります。
その上で、当院ではステロイドは急にやめると全身倦怠感、血圧低下、微熱、関節痛などが出る事があるので、何があっても継続。
そのほかのリウマチのお薬はいったん中止してもリウマチが急激に悪化することはないので、迷ったら1週間お休みして様子を見る事をお伝えしております。
ご参考になりますと幸いです。 なおこれは2020年2月26日時点での情報になります。
今後も新たな情報や変更があるかとおもいますので、現時点でのご参考にしていただけますと幸いです。

参考資料1: 日本リウマチ学会 新型コロナウイルス(COVID-19)への対応について(患者様向け情報)
https://www.ryumachi-jp.com/information/medical/covid-19_2/