
リウマチと温泉の関係と聞くと、「体が温まって気持ちいい」「痛みが少し和らぐ気がする」という実感をお持ちの方も多いかもしれません。そんなリウマチと温泉のお話しをさせて頂ければと思います。
低気圧が近づくと、痛みが強くなる?
「雨が降りそうな日は関節が痛む気がする…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、気圧や湿度の変化がリウマチの症状に影響を与えることがあります。科学的に完全に解明されているわけではありませんが、多くのリウマチ患者さんが「天気の変化と体の痛みの関係」を実感しています。
どうして痛くなるの?
痛みが出る原因として以下の3つが考えられています
- ①気圧が下がると関節が膨らんで腫れやすくなる
- ②寒さや湿気が原因になることも
- ③自律神経のバランスが乱れやすい
気圧が下がると関節の中と外との圧力とのバランスがくずれて、関節が膨らんだり炎症が起きやすくなります。
低気圧と一緒にやってくる気温の低下や湿度の上昇も、関節の痛みや筋肉のこわばりにつながると考えられています。
気圧の変化は自律神経にストレスや疲労を与える事があります。すると自律神経のバランスが乱れて痛みに敏感になりやすくなると言われいます。
痛みを和らげるためにできること
- ①体を冷やさないようにしましょう
- ②無理のない範囲で体を動かす
- ③我慢しないで早めに痛み止めを使おう
いつもよりお風呂にゆっくり入って身体を温めたり、お湯やホカロンで関節を温めましょう。
特に朝は関節を冷やさないように、顔を洗う時などにお湯で手指を温めるのも良いですね。
軽いストレッチや散歩は、血行を良くして関節のこわばりを防ぎます。
特にお風呂上りや寝る前など、関節や筋肉が温まって柔らかくなっている時のストレッチがおすすめです。
雨や台風が近づいて痛みが出そうな時は、早めに手持ちの痛み止め「ロキソニン」「セレコックス」や「湿布」を使うのもお勧めです。主治医の先生から、痛い時に使えるように「プレドニン」を処方されている方は、一時的にプレドニンを使うのも良いですね。
天気のせいかも?と思ったら…
ウマチの症状は、天気や気圧のせいで悪化することもありますが、数日で良くなる事が多いので安心してください。「今日は痛みが出そうだな」と予感がする日は、無理をせず、ゆっくりお風呂に入ったり、いつもより早く寝たり、自分のペースで体と向き合っていきましょうね。