「タバコ」「歯周病」によって、体の中に「CCP抗体」という免疫物質が作られ、それが原因で関節リウマチを引き起こすことが最近の研究で分かりました。
この2つはリウマチの発症だけでなく治療にも悪さをしますので、「禁煙」「歯周病ケア」がリウマチの予防・治療にも大切です

またリウマチに関係する遺伝子も見つかってきています。ただ一般女性でリウマチを発症される方を200人に1人とすると、ご家族にリウマチの方がいらっしゃる場合は100人に1人ぐらいです。遺伝する可能性はほんの少しと考えてよいかと思います。
おそらくリウマチを起こしやすい遺伝子をもって生まれた方が「タバコ」「歯周病」などの影響を受けるとリウマチをより起こしやすいのかと思われます。

また研究で分かっているわけではありませんが、実際の診療をしていると「ケガをした後」「妊娠・出産の後」「風邪などウイルス感染の後」など免疫・ホルモンバランスが変わったときにリウマチを発症される方がいらっしゃいます。おそらくこれらもリウマチ発症に影響してくるのかなと思います。ケガの後、妊娠出産の後、風邪の後に関節が2週間以上痛むようでしたら、一度リウマチの検査をされるのが良いですね。