日々の診療で皆さんからよくお聞きする質問や症状などについて、ご紹介していきます。

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以前、膠原病の疑いがあると言われました。膠原病ってなんですか?リウマチとは別ですか?
免疫細胞が自分を攻撃してしまう病気がいくつかあるのですが、それらをまとめて膠原病と呼びます。その膠原病の中で、さらに細かく関節リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症など分かれています。
ワンポイント解説 img_kougen

膠原病(こうげんびょう)、リウマチ、何が違うんですか?とよく質問を受けます。
人間の体には外からウイルスや細菌が入って悪さをするのを阻止する免疫細胞があります。
この免疫細胞が、間違って自分の体を攻撃してしまう病気をまとめて膠原病と呼びます。
さらにどんな種類の免疫細胞が体のどこを攻撃するかで症状が変わってきますので、関節リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症などさらに細かく分かれてきます。
膠原病という広いくくりの中に、リウマチなど色んな病気が含まれているんですね。

膠原病の治療の基本は、自分の体を攻撃してしまっている免疫細胞を落ち着かせることになります。それぞれの病気によって、どんな薬が効きやすいか、どんな強さの薬がおすすめかなどがあるので、治療の前にしっかり膠原病の中のどの病気なのか診断することが大切です。