- Q:手首の痛みと膝の痛みが続いていてリウマチが心配です。リウマチで最初に痛くなる関節ってあるのでしょうか?
A:リウマチで最初に痛くなる関節は、多い順に「指の痛み」、「手首の痛み」、「膝の痛み」「足指の痛み・足裏の痛み」になります。
手と足に症状が出やすいのが特徴ですね。
リウマチで最初に痛くなる関節ってあるのでしょうか?
ワンポイント解説
リウマチの初期症状として、最初に痛みがでた関節について、リウマチ友の会さまが調べて頂いています。
リウマチで最初に痛くなった関節、1位は手指の痛み51.7%、2位が手首38.2%、3位は膝の痛みで25.9%、4位が足指・足の裏の痛みで21.2% といった順番になっています。
手や足の関節に症状が出やすいのが特徴ですね。
これら、手足の関節に痛みがでて、しかも痛みが数週間続いている、もっというと膨らんで腫れている。なんて場合には、リウマチの可能性がグッと高まりますので、ぜひ私たちリウマチ専門医にご相談頂けるとお役に立てるかと思います。
さらに、ここからリウマチを心配しなくても良い関節や症状も見えてきます。
多くの方が経験する腰の痛み、これはリウマチでは起きませんので、リウマチに関してはご安心頂いて良いかと思います。またこの結果にプラスして、同じ手指でも、一番先端の関節(第一関節)はリウマチではありません。この指の第一関節、痛くなる事がよくあるのですが、多くの原因が加齢変化でもある変形性関節症によるものになります。
これらの腰の痛みや、手指の第一関節の痛みは、整形外科さまがご専門となりますので、気になる方はご相談してみてくださいね。
文章:佐藤理仁