- Q:リウマチで治療をしています。友人に膠原病(こうげんびょう)の方がいるのですが、膠原病とリウマチは違うものなのでしょうか?」(さいたま市:40代女性)
A:膠原病という広い病気のくくりがあり、その中にある1つの病気が関節リウマチになります。ですので、「膠原病の中の1つが、リウマチという病気なんです」とご理解頂けると良いかと思います。
膠原病(こうげんびょう)とリウマチの関係って?
ワンポイント解説
「リウマチ」、「関節リウマチ」、「リュウマチ」は聞いたことあるけど、膠原病って何だろう?そもそも何て読むんだろう?そんな疑問を良くお聞きします。
膠原病は「こうげんびょう」と読みます。ざっくりお伝えすると、自分の体を細菌やウイルスから守ってくれる免疫細胞が、間違って自分を攻撃してしまう病気をまとめて膠原病と呼んでいます。
そして、免疫細胞の中にもリンパ球や好中球、好酸球など種類があり、どんな種類の免疫細胞が暴れているのか?そして体の中のどの場所で悪さをしているのかによって、膠原病の中でもさらに病気が細かく分けられます。
具体的には、膠原病の中に、関節リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症、血管炎、SLEなどさらに細かく分かれてきます。(イタリアンと一言でいっても、パスタ、ピザ、ティラミス、ジェラートなど細かく分かれるのと同じイメージを持っていただくと分かりやすいでしょうか。)膠原病という広いくくりの中に、リウマチなど色んな病気が含まれているんですね。
僕らは膠原病の中でも関節に症状がでる、「関節リウマチ」「乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)」「リウマチ性多発筋痛症」の治療を、関節エコー検査を使ってさせて頂いています。手の痛み、肩の痛み、足の痛みなど、ご相談ください。
逆に、それ以外の膠原病は関節以外の内臓にも症状が出る事があり、CT検査やリウマチ科以外先生の診療が必要になってくるため、膠原病科のある総合病院さまを案内させて頂いております。
同じ膠原病でも、お勧めの病院が違ってくることがありますので、受診される前に医療機関様にお電話などでご相談されると良いかと思います。