メトトレキサートでリウマチの治療をしているのですが、半年前から手や足の裏が痛くなってきました。血液検査で炎症は出ていないようなのですが、リウマチが悪くなっていないか心配です。
(川口市 50台女性)
おっしゃる通りで、関節エコー検査をしてみると、手や足の指の関節にリウマチの炎症がでています。手や足の指にリウマチが出ていても、血液検査の炎症値(CRP)は正常の事がよくあるんですよ。
メトトレキサートを少し増やしたり、生物学的製剤を始めたりして、リウマチの治療を一緒に見なおしていきましょうね。
ワンポイント解説
リウマチの治療を始め、痛みや腫れが良くなるにつれて、血液検査でも炎症反応(CRP)が下がってきます。リウマチの治療状況をみるのに、炎症反応(CRP)はとても役に立つ検査です。
ただ炎症反応(CRP)が正常になっても、手や足の指など小さな関節にリウマチが残っている可能性があるので注意が必要です。
そんな時に役立つのが「関節エコー検査」です。関節エコー検査は、血液検査では分からないリウマチの炎症も見つける事ができます。
実際に治療を始めて炎症反応(CRP)が正常になっていても、関節エコー検査をすると、痛みや腫れのある関節にはリウマチの炎症が赤く残っている事がよくあります。
ぜひリウマチの治療をして血液検査はよくなったのに痛みや腫れが残る場合には、リウマチが残っている可能性を考え、「関節エコー検査」ができるリウマチ専門クリニックにご相談くださいね。