関節が痛いときは冷やしたほうがいいのですか?それとも温めたほうがいいですか?

関節が熱をもって腫れているときは冷やしましょう。
寒さで関節が痛む・こわばるときは温めましょう。
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1.関節が痛い原因

リウマチで関節が痛くなる原因には

①「関節の中でリウマチの炎症が起きて腫れている」
②「寒さで関節や周りの筋肉が固くなっている」

①の関節の中で炎症が起きているときは、どこかに手足をぶつけて打撲したりケガをしたときをイメージされると良いかと思います。激痛で赤く腫れて熱をもっているのが特徴です。
②の場合には、朝に手先などが冷えて関節や筋肉が固くなったり、血の巡りが悪くなることで、痛みやこわばりを感じます。腫れは見られないのが特徴です。

2.まずは温めるのが基本

皆さん冬の寒い外から帰ってきて、暖かい部屋に入ったり、お風呂に入るとホッとしますね。
このように体が温まると、副交感神経というリラックス神経がはたらくようになります。
このリラックス神経は痛みをおさえてくれるので、体を温めると痛みが良くなるのが基本になります。

さらに、「関節が冷えると痛い」「動きはじめが痛い」などの症状があるときは、関節や筋肉が固くなっての痛みを出している可能性が高いので、お風呂にゆっくり入ったり、お湯で手足を温めて筋肉をほぐしてあげるのが効果的です。
体が温まったら、手足を優しくストレッチするのも良いですね。

3.すごく腫れて熱を持っているときは冷やす

リウマチで痛い場合、多くの方が温めることでよくなりますが、あまりに関節が腫れて熱を持っている場合には冷やしたほうが良いことがあります。

「見た目にも関節が熱をもって赤く腫れている」「動かさなくてもズキズキ激痛がある」
こんなときは関節の中で強いリウマチの炎症が起きているので、冷やして関節の中の炎症を和らげるのが効果的です。

「○○パップ」といった冷シップを使ったり、「ロキソニン」などの手持ちの痛み止めを飲んだりして、2~3日安静にされるのがおすすめです。

4.迷ったら、痛み止めテープがおすすめ

「ここまで聞いても迷うな~」という方もいらっしゃるかもしれませんし、「温シップと冷シップ、どちらがいいですか?」といった質問も良くうかがいます。
そんなときはロキソニンテープなどの痛み止め成分の入ったテープ剤がおすすめです。

温シップは温まって血行が良くなる分、皮膚が赤くかぶれやすい弱点があります。冷シップの方は、冷たくて気持ちいいのですが、逆に冷えすぎて痛くなってしまうこともあります。
なので、おすすめは痛み止め成分だけが入っていて冷たくも温かくもない「ロキソニンテープ」などテープタイプの貼り薬になります。
これであればどんな痛みの状況でも使えるので、カバンの中や職場などにも置いておくと安心ですね。


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