①リウマチにお勧めの食事って?

リウマチは食事が原因で起きる病気ではないので、食事の内容でリウマチの痛みが悪くなったりする事はないので安心してください。あまり心配なさらずに1日3食、野菜や魚を含めて食べ過ぎに注意しながらバランスよく食べて頂ければOKです。

ただリウマチの方は、そうでない方に比べて動脈硬化が進みやすくて、将来に心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいという事が分かっています。
これはリウマチが手足の関節など、体全体に炎症を起こして悪さをしてしまうので、血管もダメージを受けて動脈硬化が進んでしまう事が原因と考えられています。

心筋梗塞や脳梗塞にならないよう動脈硬化を防ぐ方法は2つ。
まず1つ目は、「リウマチ自体を痛みも炎症もない状態を目指して治療をして、再発しないようにお薬をしっかり継続する事」です。これにはリウマチの早期発見や専門的な治療が必要になり、またしっかり治っているかの確認には関節エコー検査が必須になります。ぜひ関節エコー検査ができるリウマチ専門病院で治療をされることがお勧めです。

その上で、2つ目として「食生活を改善して動脈硬化を防ぐ事」が大事になります。食事はリウマチ自体には影響は少ないものの、動脈硬化を防ぐ意味でお勧めの食事には4つポイントがあるので、順番にご紹介していきますね。

②青魚を食べる回数をふやそう

サバ、マグロ、アジ、イワシ、サンマ などの青魚には、DHAやEPAと呼ばれる中性脂肪や悪玉コレステロールを下げてくれる体に良い脂が入っているので、ぜひ青魚を食べるようにしましょう。
この青魚の体によい脂は加熱すると減ってしまうので、フライよりは焼き魚がお勧め、さらにできれば焼き魚より「お刺身」で食べるのがお勧めです。お刺身が苦手な方は「ごま油」や「あまに油」にも良い脂が入っているので、お勧めですよ。

例)お刺身>焼き魚(20%減少)>フライ(70%減少)

③野菜・きのこ・海藻を最初に食べよう

野菜・キノコ・海藻に含まれている食物繊維は、コレステロールの吸収を緩やかにしてくれます。食事の中に1品加えて、できれば食事の最初に食べると効果的ですね。

④肉・卵・乳製品は控えめに

お肉は脂身の少ない部位がお勧めです。牛肉・豚肉なら「もも」「ヒレ」、鶏肉なら「ささみ」「むね」がお勧めです
卵もコレステロールが高い方は週1-2個を目安に食べ過ぎないようにしましょう
乳製品ではバターやラードはコレステロールを上げやすい油なので注意です。また牛乳は無脂肪低脂肪乳がお勧めです。

⑤甘い物、お酒は控えめに

お菓子、ジュース、果物、アイスは糖分が多くて中性脂肪を上げやすいので食べ過ぎ注意です。アルコールの飲みすぎも中性脂肪が高くなってしまいます。
また、夜遅い時間や寝る前の食事は中性脂肪を上げてしまうので、早めに夕食をとり寝る前は食べないようにしましょう