「口内炎がなかなか治らない」
「口が乾く」
「虫歯が多い」
「口の中が痛い」
「夜中に喉が渇く」
「水がないとパンが食べにくい」
考えられる病気
・シェーグレン症候群
・SLE
・ベーチェット病
・糖尿病
・今のんでいる薬の影響
・加齢変化
シェーグレン症候群
眼や口が乾燥する免疫の病気になります。
50歳前後の女性に多い病気です。
「⇒シェーグレン症候群」SLE
痛みの少ない浅い口内炎が特徴的です。20~40歳代の女性に多い病気になります。
また口内炎以外に、「頬~鼻が赤い」、「関節が痛い」、「日光を浴びるとかぶれてしまう」、「寒いところで指が真っ白くなる」などの症状が出てきます。
全ての症状が揃うわけではないですが、何個か当てはまる症状のある方は注意です
「⇒SLE」ベーチェット病
SLEの口内炎とは異なり、深くて痛い口内炎が特徴的です。
30歳代の方に多く、女性・男性ともほぼ同じ頻度です。
口内炎以外に、「陰部の潰瘍」「足に赤くて痛いしこりができる」「ニキビ」「関節の痛み」「視力低下、眩しい」などの症状がでてきます。
「⇒ベーチェット病」糖尿病
糖尿病になると尿の量が増えて、尿が近くなります。
そうすると体の水分が減ってしまいますので脱水となり、水分を沢山飲みたくなり、口が渇いたり、口内炎ができたりします。
気がつかないうちに糖尿病が悪くなってしまうと、脳梗塞・心筋梗塞など恐い病気を引き起こすので注意が必要です。
血液検査で「血糖」「HbA1c」を測るだけですぐ分かります、当院では数分でその場で結果がでますのでご心配な方はぜひご相談くださいね。
「⇒糖尿病」今飲んでいる薬の影響
意外と見逃してしまうのが、いま飲んでいる薬の影響で口が渇くことがあることです。
「おしっこの量を増やす利尿剤」「血圧の薬」「うつ病の薬」などで口が渇く症状が出る可能性があります。口内炎に関しては色々な薬での報告がありますが「抗生剤」「リウマチの薬」などが原因になることがあります。
特に新しい薬が始まって口内炎が出てきた場合には、一度今のんでいる薬を見直してみるのも大切です。
ただ急に中止してはいけない薬もありますので、ご自分で中止される前にぜひご相談してくださいね。
加齢変化
上のような病気が無い場合には、年齢による影響かと思われます。
赤ちゃんを思い出してみると、唾液がとても多のでよだれ掛けをしています。
それが年齢を重ねるごとに唾液の量も低下していきます。これは年齢による体の変化で病気ではないのでまずは安心して大丈夫です。
治療:口の渇きには、「うがい薬」「トローチ」「唾液を出しやすくする飲み薬」などで症状を和らげます。
また唾液が少ないと虫歯になりやすいので、歯磨き・うがいで口の中を清潔に保ちましょう。
口内炎には、「塗り薬」「ビタミン剤」「口の中の粘膜を修復してくれる飲み薬」などがお勧めです。
入れ歯などが頬にぶつかって口内炎ができている場合などは、歯医者さんで入れ歯を調整して頂くとよいです。