膝・肩の痛み(大きな関節の痛み)
関節リウマチ
変形性関節症
リウマチ性多発筋痛症状
偽痛風発作
五十肩
①関節リウマチ
関節リウマチの特徴は指・手・足指などの小さな関節が痛くなることです。
しかし、中には膝・肩などの大きな関節が痛くなる方もいらっしゃいます。
特に、御高齢になってリウマチになられた方は膝・肩などの大きな関節から痛くなることが多いと言われています。
検査や治療は手指が痛い関節リウマチと一緒になります。
ただ肩・膝は大きな関節ですので強い炎症が起きているリウマチの事が多く、血液検査の炎症の数値(CRP)が10近くまで上がるなど高値を示すことがあります。
その為、手指などの小さな関節が痛むリウマチの方よりも積極的に生物学的製剤などのしっかりした治療が必要になることが多いです。
「⇒関節リウマチ」②変形性関節症
「⇒変形性関節症」③リウマチ性多発筋痛症
肩、膝の痛みに加えて首、背中、腰、太ももがある日突然痛くなる病気です。
「痛くて寝返りも打てない」とよくおっしゃる方が多いです。
リウマチと違って「いつから痛くなった」と明確に痛くなった日をはっきり覚えられているのも特徴です。
治療はプレドニンで、とても良く効くのがこの病気の特徴です。治療をして痛みがすっきり取れて笑顔見せていただけるのが、とても嬉しいです。
「⇒リウマチ性多発筋痛症」④偽痛風発作
名前のように、痛風に似た病気になります。
痛風は何となくイメージがあるでしょうか?中年の男性の方で、足の親指が腫れて歩けないくらいの激しい痛みが起きてしまう、これがよくある痛風の症状です。
まさに風がふいて触るだけでも痛いという文字どおりの症状です。
偽痛風はそれに比べると御高齢の方に良く起きる病気です。
そして場所も膝が多く、あとは首、肘、手首など大きな関節に痛みがおきます。
症状は痛風と同じで非常に痛く、関節も腫れあがって熱も出てしまいます。
検査)
原因は何でしょうか?
痛風は健康診断で検査する尿酸が関節にたまってしまう事でおきる病気です。
偽痛風はピロリン酸という物質が関節にたまって起きてきます。
このピロリン酸、血液検査では分からないのですがレントゲンや関節エコー検査でみつけることができます。
治療)
痛み止めの飲み薬、湿布で関節の炎症が治まるのを待ちます。大体1週間程度で治る事が多いです。
症状が強い場合には少量のステロイド剤を使用したりもします。