「トイレにいってもいっても残尿感があるわ」
「最近、尿に勢いが無いんだよな」などなど
ちょっと気になる尿のトラブルありませんか?
それぞれの症状で考えられる原因をみていきましょう
頻尿・残尿感
普段より尿の回数が多くトイレに行くのに、それでも残尿が気になる状態です。
女性で多いのは「過活動性膀胱」、男性(特に50歳以降)では「前立腺肥大症」がまず考えられます。
その他では、「膀胱炎」「糖尿病」の症状であることもあるので注意が必要です。
尿の出が悪い
この症状は男性(特に50歳以降)によくみられ、「前立腺肥大症」が原因のことが多いです。
「過活動性膀胱」
「急に尿意を感じて、トイレまで間に合わない感じがある」のがこの病気です。
ただそれだけでなく症状が強くなると「尿が心配で遠出ができない」「夜もトイレで目が覚めてしまって眠りが浅い」なども起きてきます。
名前のように膀胱が過敏になっていて、少しでも膀胱に尿が溜まるとトイレに行きたくなってしまうのが原因です。
治療)敏感になっている膀胱を抑えて、膨らませて尿が溜まる様にする薬になります。
昔からある抗コリン薬はよく効くものの、口が渇くなどの副作用がありました。
ただ最近ではβ3刺激薬(ベタニス)という、口渇の副作用が少なく非常に使いやすい薬ができました。
急におしっこをしたくなってしまう方、ぜひご相談ください。
「前立腺肥大症」
症状)
男性の膀胱の近くには前立腺というものがあります。
これが年齢とともに大きくなってくると、尿の通り道の邪魔をしてきます。
そうすると、尿の出が悪くなり「尿に勢いがなくなった」、尿が出切らず膀胱に溜まってしまうので「頻尿、残尿感」となります。
検査)
国際前立腺症状スコア
「残尿感、排尿後2時間以内にまた尿意、尿の途切れ、尿が我慢できない、尿の勢いが弱い、尿を出すのにお腹に力をいれた、尿で目が覚める」の7項目で前立腺肥大症状の強さを調べます
血液検査PSA
前立腺が大きくなると数値が高くなります。また余りに数値が高い場合には前立腺癌の可能性を考える必要がでてきます。
治療)
飲み薬
α遮断薬という前立腺で締め付けられた尿道を広げて、尿を出しやすくする薬がまず最初に使われます。
効果はゆっくりですので、焦らず2カ月程度お待ちください。
その他にも、最近では前立腺を小さくする薬や、昔からある漢方薬などもありますので、ご相談ください。
生活習慣
ストレス、コーヒー、アルコール、水分が多い なども原因になるので注意が必要です。