Q:テレビでリウマチには血液検査のCRPが大切とききました。CRPってなんですか?
A:CRPは現在のリウマチの状態を見ることができます。リウマチが残っているとCRPは高くなり、リウマチが良くなると低くなります。
ただ指1本だけの腫れなどは、小さな関節なのでCRPが高くならない事があります。また風邪をひいてもCRPが上がるので、症状や診察などと合わせて総合的に判断することが大切です。
ワンポイント解説
血液検査のCRP(シーアールピー)は体の中どこかで炎症が起きると増えてくるたんぱく質です。だいたい1-2日前の体の状態を表しています。
このCRPはリウマチ・膠原病の診断や治療にとっても役に立つ検査なのです。
○リウマチ・膠原病を見つけるきっかけになります
手指や肩、膝などの関節が痛い時、CRPが高ければ五十肩や老化ではなくリウマチ・膠原病を考える大切なサインになります。
○リウマチの治療状況が分かります
関節リウマチが治療でよくなると関節の中の炎症がなおるのでCRPも低くなります。
一般的にCRPの正常値は0.3以下になります。
もちろん0.3以下でしたら一番良いですが、 手を使いすぎたりして2-3日関節が痛い時にもCRPは高くなってしまうので、当院では関節の腫れ・痛みがない場合にはCRP1.0まで「リウマチ良」とさせて頂いております。
(症状がない場合にはCRPが多少高くてもあまり気にしないでくださいね)
○CRPを見るときの注意
小指の痛みなど小さな関節の腫れだけではCRPが高くならない事があります。
ですのでCRPだけでなく診察の時に症状を伺ったり、手足の関節の診察をさせて頂くことが大切です。
またCRPはリウマチだけでなく、風邪をひいたり肺炎になったりしても高くなります。
だいたい、風邪で熱がある時にCRP3-4、こじらせて肺炎になるとCRP10前後といったイメージでしょうか。リウマチの調子が良いのにCRPが高い時は、風邪など他の体調が問題ないかチェックすることが大切ですね。