①隠れリウマチって何？
「リウマチの痛みでお困りの方を治したい」という想いで、2016年にリウマチ専門クリニックを開院させて頂いてから7年がたちました。
「手の痛みが無くなって、今まで通りの生活ができるようになりました」など、多くの患者さんの笑顔に出会う事ができて、僕自身もお役に立てて良かったと毎日嬉しく思いながら診療させて頂いております。
そんなリウマチ患者さんの診察をしていて改めて気が付いたのが、「隠れリウマチ」の方がたくさんいらっしゃるということです。
「隠れリウマチ？なにそれ？」とお思いになられる方も多いかと思います。
リウマチの検査というと、皆さんはどんな検査をイメージされますか？レントゲン検査、血液検査など思い浮かべられた方も多いかと思います。
確かに、レントゲン・血液検査も大事な検査ですが、実はリウマチの中にはこの検査では見つからない「隠れリウマチ」があるんです！
特に、リウマチを発症されてすぐの時期は、レントゲンや血液検査では分からないことが多いんです。
②隠れリウマチを見つけるには？
隠れリウマチを見つけるのに役立つのが、リウマチの最新検査である「関節エコー検査」です！
痛みのある関節を、診察室でその場ですぐに検査ができて、リウマチなら関節の中に赤い炎が見えるので、その場ですぐ判断ができます。
(関節リウマチ）
（正常の関節）
7年間の診療を通して、この「関節エコー検査」で多くの隠れリウマチの方を見つけることができ、治療をすることができました。
③隠れリウマチの可能性が高い方
隠れリウマチの方に多いのが、
①「レントゲンでは異常がないと診断されたけど、手首や指が痛くてぷっくり腫れている」
②「血液検査でリウマチの気はあるけど、炎症の数値が正常だからまだ治療しなくて大丈夫と言われた」です。
①の関節に痛みに加えて「腫れ」がある場合には、たとえレントゲン検査が正常でも関節の中で炎症が起きていて、リウマチである可能性がぐっと高まります。
また②の血液検査の炎症の数値は、初期のリウマチや指先などの小さな関節のリウマチでは正常なままのことが多いので、例え炎症の数値が正常でも実はリウマチだったということがあります。
④隠れリウマチが心配なときはどこに相談する
リウマチはそのままにしておくと痛みが良くならないですし、進行すると骨が破壊されて手足が動かなくなってしまう病気です。
でも良いお薬が沢山あるので、治療をすればすごく良くなる病気で、関節エコー検査での早期診断と早期治療が何よりも大切です。
レントゲンや血液検査と違って、関節エコー検査までできる病院は非常に少ないです。
リウマチが心配な方は、ぜひ私たちのような関節エコー検査までできるリウマチ専門のクリニックまでご相談くださいね。
