Q:2か月前から急に肩や背中が痛くなって、夜寝がえりをうつのも大変です。近くの整形外科さんで血液検査をして炎症が高いので紹介して頂きました。
A:「リウマチ性多発筋痛症」というリウマチの親戚のような病気が原因です。プレドニンというお薬ですぐに良くなるので安心してくださいね。
ワンポイント解説
ワンポイント解説:
リウマチ性多発筋痛症は、
- ① ある日に首・肩・腰・太ももなどが急に痛くなってしまう
- ② 痛みで寝返りも打てない
- ③ 血液検査でCRP(炎症の数値)が高い
- ④ 関節エコー検査で肩に強い炎症が見られる
というのが特徴の病気です。
リウマチの親戚のような病気ですが、リウマチで痛くなる手指・足などの小さな関節ではなく、首・肩・腰・太ももなどの大きな関節・筋肉が痛くなる点が違います。
肩・首・腰の痛みなので、最初は五十肩や腰痛と区別がつかないことも多いです。
ポイントは、「五十肩や腰痛の治療をしてもなかなか良くならない」、そして「血液検査でCRP(炎症の数値)が高い」という点です。
今回の方も、痛み止めや湿布などの五十肩や腰痛の治療をしても良くならないので、血液検査をしたところCRP8.9(正常は1未満)と高い事が判明し、整形外科の先生からご紹介頂きました。
現在はプレドニンで治療させて頂き、3日後にはすっかり痛みもなくなって夜もよく眠れるようになったと話されております。
CRP(炎症の数値)は通常の血液検査で分かります。気になる方がいつでもご相談くださいね。
リウマチ性多発筋痛症についてはコチラ