日々の診療で皆さんからよくお聞きする質問や症状などについて、ご紹介していきます。

前回の診療日に雪が降ってこられませんでした。
手持ちのお薬が少し残っていたので良かったのですが、また大雪が降ったり、台風や地震などが起きた時にリウマチのお薬が足りなくならないか心配です。

過去の大地震などの災害時、お薬が現地に届くまで1週間程度かかっています。
そのため、

2週間の飲み薬、注射(生物学的製剤)の予備

を持たれておくと良いかと思います。

ワンポイント解説

先日は関東でも雪が積もって大変でしたね。
今後も雪や台風が来たり、通院を予定していた日に冠婚葬祭などの急用が入ったり、地震などが起きる事もあるかもしれません。
そのため、皆さんに普段から少しお薬の予備をもっていただくことをおすすめさせて頂いております。
大雪や台風の時は、転んでケガをしてしまったり、強風で物が飛んできたりと危険ですので、通院は無理をしないでください。

予備のお薬ですが、過去の大震災でも1週間程度でお薬が配られています。
2週間分の飲み薬、注射(生物学的製剤)の予備をもっておけば安心です。
その際は使用期限がありますので、古い薬から使うようにして2週間常にお薬を余らせておくのがおすすめです。

特にメトレートや生物学的製剤などは1-2週間お休みしても急にリウマチが悪くなることは少ないですが、ステロイドホルモン剤(プレドニン、プレソニゾロン、メドロールなど)を使われている方は1日でもお薬が無くなると関節の痛みや体調不良になることがあるので、欠かさないようにしましょう。

また災害時はお薬手帳と、最近の血液検査結果があると、ご自宅近くのリウマチ専門医でない先生でも短期間でしたら処方をお願いできるかと思いますので、無くさない大切にしてくださいね。