日々の診療で皆さんからよくお聞きする質問や症状などについて、ご紹介していきます。

おとといから喉が痛くて鼻水が出ます。熱は一日で下がって昨日からありません。食欲もあって仕事にも普通に行っています。今日、リウマチのお薬を使う日なのですが、どうしたらよいでしょうか?
熱も下がって、食欲もあり元気もありますのでリウマチのお薬は続けて頂いて大丈夫です。
風邪をひいてしまった時、リウマチのお薬のポイントは3つ
①熱のない、または下がって元気したら、リウマチのお薬は続けて頂いて大丈夫です。 
②高い熱が出てしまって倦怠感がある、食欲がないときは、リウマチのお薬は1週間お休みしてまずは風邪を治しましょう。
③お薬を中止する場合もプレドニンを使われている方は、プレドニンだけは続けてくださいね。
ワンポイント解説

風邪が少しずつ流行ってきましたね。 リウマチのお薬を使われていても、風邪の引きやすさは変わらないのですが、冬場は「うがい・手洗い・マスク」で風邪を予防しましょう。
それでも風邪をひいてしまった場合、リウマチのお薬をどうするかちょっと迷いますよね。


①「熱はない、喉の痛みや鼻水は出るけどで食欲もあった元気」 熱はなく、喉の痛みと鼻水・咳が少しある程度の風邪の場合は、リウマチのお薬はそのまま続けて頂いて大丈夫です。また風邪薬との飲み合わせも大丈夫ですので、市販のお薬やお近くの内科で風邪薬を頂いて一緒に使って頂いても良いです。


②「風邪で熱があってだるい、食欲がない時」 38度など熱があって、体がだるくて食欲がない時などは、1週間リウマチのお薬はお休みしてまずは風邪を治しましょう。 その時注意するのは、リウマチ飲み薬(メトレート、タクロリムスなど)、注射(オレンシア、エンブレルなど)は中止しますが、「プレドニン」はそのまま続けて頂くことです。 プレドニンを普段飲まれている方は、急にやめると体がびっくりして元気がなくなってしまうことがあるので、プレドニンだけは風邪で熱がある時も続けてくださいね。


③「熱があるかどうか」「体の倦怠感や食欲があるか」といった点をリウマチの薬を中止するかの目安にしていただけると良いかと思います。 それでも迷ったら、プレドニン以外のリウマチのお薬は1週間中止して頂いても急にリウマチが悪くならないんで1週間中止して頂いても大丈夫です。

迷った時はいつでもクリニックにご相談くださいね。