健康診断でリウマチ反応がでた
- 関節リウマチ
- 健康診断や人間ドックではリウマチの体質があるかどうか、リウマチ反応(RF、RA、リウマチ因子)をチェックしてくれます。これはリウマチの診断に昔から使われてきた検査で、リウマチの方の約80%が陽性となります。
特にリウマチ反応が出ていて、「手指の関節が痛んだり腫れている方」「つま先立ちや裸足で歩くと足指が痛い方」はリウマチの可能性があり、「関節エコー」「CCP抗体」という検査で詳しく調べる事がお勧めです。
「関節エコー検査」は、気になる関節にポンッとエコーをあてて、今リウマチを発症しているのかがその場で眼で見て分かります。また「CCP抗体」というのは血液検査で、リウマチの体質があるかが分かり今後リウマチになる可能性があるのかも分かってきます。こちらはリウマチ因子と違ってリウマチでない方では陰性になるので、リウマチ因子のより精密検査と考えて頂くとよいと思います。人間ドックの結果でひっかかり、手足に痛みや腫れがある場合には、リウマチ専門の当院にご相談くださいね。
- 正常、加齢変化
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実は正常な方でも20%前後の方がリウマチ反応が高く出て引っかかってしまいます。なので、リウマチ反応が高いだけで、リウマチだというわけではないので安心してください。
特にご高齢の方で、正常でもリウマチ反応が引っかかる方の割合が増えてくるといわれています。
リウマチ反応が高くても、手足に痛みが無い場合にはリウマチを発症していないので、そのまま様子を見て頂いて大丈夫です。
- シェーグレン症候群
- 涙をつくる涙腺、唾液を作る唾液腺が免疫細胞によって壊されてしまい、目や口が乾く症状がでてくるシェーグレン症候群という病気があります。これも膠原病の一種になります。
リウマチ因子はもちろんリウマチの方の約80%で陽性となるのですが、実はシェーグレン症候群でも約75%の方が陽性になるんです。ほぼリウマチと同じ頻度なんてびっくりですよね。
リウマチとの違いはシェーグレン症候群では目や口の乾燥症状があることや、SSA抗体という血液検査が陽性になります。治療は、目薬や唾液を出しやすくするお薬などで眼や口の乾燥症状を和らげることや、関節痛には痛み止めや少量プレドニンになります。
シェーグレン症候群は膠原病(こうげんびょう)の1つになるので、膠原病科のあるクリニックや総合病院を受診ください。