指が動かなくなる、腱鞘炎などの症状がある方
- 関節リウマチ
- 関節に近くに腱という指を動かす紐があります。この腱は、腱鞘という筒の中を通っていて、腱がスムーズに動くことで指が曲がったり伸びたりします。リウマチで関節に炎症が起きると、近くにある腱や腱鞘にも炎症が届いて腱鞘炎を起こしてきます。そうすると、指を曲げ伸ばしするときに痛みが出たり、腱の動きが悪くなって指が伸ばせなくなるバネ指などを起こしてきます。原因はリウマチですので、リウマチの治療をすると良くなります。
普通のけんしょう炎と、リウマチのけんしょう炎を見分けるポイントは、
①指以外にも、手首、ひじ、足にも痛みや腫れがある
②血液検査で炎症の数値(CRP)が高いと言われている
③血液検査でリウマチが少し出ている(RF、CCP抗体)と言われた
です。リウマチかもと気になる方は、リウマチ専門の当院にご相談くださいね。
- 糖尿病
- 糖尿病の方は、腱やその周りの腱鞘が固く太くなり、腱の滑りが悪くなってしまいます。すると腱がスムーズに動くことが出来ず、指が曲がったまま伸びないバネ指や、曲げ伸ばしすると痛む腱鞘炎を起こしてきます。指の動きと糖尿病が関連してるなんて驚きですよね。糖尿病は血糖、HbA1cという血液検査ですぐ分かるので、気になる方はお近くの内科クリニックで検査してみましょう。
- 出産後・更年期症状
- 出産後は妊娠中に沢山あった女性ホルモンが減って妊娠前の量に戻ります。また閉経前後も女性ホルモンが減ることでホットフラッシュなどの更年期症状が出てきます。この女性ホルモンが減る時に、腱鞘炎やバネ指が起きやすくなります。
ただこれは女性ホルモンの量が減っていくことに体が慣れていない時期だけにでてくる症状ですので、数か月~半年前後で自然に良くなる方が多いので安心ください。
更年期症状もあって気になる方は、お近くの婦人科クリニックをご受診ください。
- 疲労性
- キーボード作業の多い方、スポーツ・仕事で指を良く使う方などに出てくる腱鞘炎、バネ指です。腱をたくさん使ったことで一時的に炎症を起こしている状態なので、手指を休めることが大切です。
またそれでも治らない場合には、リハビリや電気治療などができる整形外科クリニックをご受診ください。