- 現在リウマチの治療をしています。花粉症のお薬は飲み合わせなど大丈夫でしょうか?
(30台女性 板橋区高島平)
ワンポイント解説
リウマチの飲み薬(メトトレキサート、JAK阻害剤など)や注射のお薬(アクテムラなど)と花粉症のお薬は、一緒に使って頂いて問題ありません。むしろ花粉症のお薬は、効くまでに数週間かかりますので、花粉症の症状が本格的になる前に、早めに花粉症のお薬を使い始めることがお勧めです。
花粉症のお薬選び
花粉症のお薬も沢山の種類がありますが、よく使われるのが抗ヒスタミン剤というタイプの飲み薬です。アレグラやアレジオンなど皆さんが使われていたり、CMなどで耳にするお薬がこのグループに入ります。お薬の選び方のポイントは、花粉症の症状をしっかり抑えてくれる効果と、眠気や口の渇きとのバランスです。効き目の強い薬ほど、眠気や口の渇きが出やすくなる傾向があります。
自分にちょうど良いバランスのお薬が見つかるといいですね。
①効果は強くないけど、一番眠くなりにくいタイプ
アレグラ、クラリチン、ディレグラ
②効果は中程度、眠くもなりにくいバランスタイプ
エバステル、アレジオン、ビラノア、タリオン、ザイザル
③眠気は強いけど、効果が強いストロングタイプ
ジルテック、アレロック、ポララミン
リウマチの方と花粉症のお薬の注意点
リウマチのお薬と花粉症のお薬の飲み合わせはOKですが、注意点が2つあります。
1つは、すでに花粉症と同じ成分のアレルギー薬を使われている方がいらっしゃることです。
生物学的製剤(アクテムラなど)の注射で治療をされている方の中には、注射した場所が腫れたり、注射のアレルギー反応が出るのを抑える目的で、もともとアレルギーを抑えるお薬を使っている事があるので、確認が必要です。
知らずに花粉症のお薬も飲んでしまうと、薬が効きすぎてしまい、眠気や口の渇きの症状が強く出てしまう可能性があります。
2つ目は、ステロイド(プレドニンなど)を使われている方です。治療を開始されたばかりのリウマチの方や、リウマチ以外の膠原病の方では、ステロイド(プレドニン)を使われている事があります。先ほどご紹介させて頂いた、よく使われる花粉症のお薬である抗ヒスタミン剤であれば問題ないのですが、花粉症の症状が強い時にもステロイドが使われることがあります。セレスタミンという飲み薬や、ステロイドの飲み薬や注射などがこれに該当します。そうすると花粉症で使われるステロイドと、すでにリウマチや膠原病で使っているステロイドが重なって量が多くなりすぎてしまう事があります。なので、ステロイド(プレドニンなど)を使われている方は、花粉症を見て頂く先生に薬手帳をお見せするようにしてくださいね。
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アクセス例)板橋区高島平からお車で14分
・「新大宮バイパス(国道17号)」⇒「北大通り」⇒笹目二丁目(西)交差点左折